こころを落ち着かせるくふうー思い出と執着心

メディアなどでゴミ屋敷の写真などが出てくると思うのですが、そういった他人から見て明らかにゴミと思える物を捨てられない人がいます。なかなか物を手放せない人はその物への執着があると言えます。
また、物をたくさん持つようになると、もっといいものを、もっとたくさんと求めてしまいます。そういった欲や、お金や物に対する執着心を捨てることが健全な心を保つのかもしれません。
何もかも捨てることがいいわけではないですが、物(時には人)に執着してしまうと苦しくなります。形あるものや生きている人はいつか手元からなくなるものですが、執着していると、手を離れた時の苦しみが大きいです。

わたしは思い出の品や文集、卒業アルバムなども持っていません。引越が多かったことや、シェアハウスで暮らしていたこともあり、そういったものが邪魔になったということもありますが、そもそも思い出はものや写真ではなく頭の中にあるものだと思っています。贈り物なら、それを送った人の気持ちはその物には宿っていません。
形見や、思い出の品など大切な物すべてを処分する必要はありませんが、物に対する執着心はきっぱりと捨てていいものではないでしょうか。

禅には“本来無一物”という言葉があります。そもそも人間とは裸で生まれ、裸で死んでいく、『無』の存在という意味です。あまりにもたくさん背負うと、心も体も疲れてしまいます。

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