楽しいおやつ作り 江戸時代のお菓子・文字焼き

これがウーバーイーツで届いたお好み焼き
これは、ウーバーイーツで頼んだお好み焼きです。広島生まれなので広島風が好きです。

お好み焼きの前身? 文字焼きとは

いま、キンドルで『お好み焼きの戦前史』というのを読んでいて、このゴールデンウィークに何をしていたかって聞かれたなら、「お好み焼きの歴史を勉強していました」と、いいます。そして、お好み焼きが食べたくなったのでウーバーイーツで頼んでしまいました。めっちゃ美味しかったです。ありがとうウーバーイーツ。
さて、このお好み焼き、実は関西でも広島でもなく、東京で生まれた物なのです。
お好み焼きの前身である文字焼きというのがあるのですが、文字焼きは江戸時代に出現した“水で溶いた小麦粉を銅板の上で焼いて、蜜をかけた”食べ物です。その形はというと、亀や魚など子供が好きそうな形で焼いて売り歩いていたそうです。のちに、あんこを入れたりもしたようですが、現代でアレンジするなら、メープルシロップや蜂蜜、チョコレートシロップをかけるでしょうか。あれ、クレープでは? フランスのクレープの歴史と比べて調べてみたら楽しそう!

▼ お好み焼きの歴史に興味がある方はどうぞ

文字焼きの楽しい作り方

基本の作り方は小麦粉を水で溶いた物を七輪と炭で熱した銅板の上に落とし焼くのですが、職人が焼く屋台、子供が自分で焼く屋台の2種類があったようです。職人の中にはプロフェッショナルがいて、立体的な籠型の物を作り、中に鳥のお菓子を入れて売ったり、亀や鯛の形にしてこよりをつけ、吊り下げられるようにして売ったりしていたとか。子供が自分で焼く形態のお店では、子供たちがわいのわいの言いながら焼いていたそうなので、ホットプレートを用意して、絵を書きながら作ってみると面白いんじゃないでしょうか。
例として、はじめに亀の甲羅部分を生地で描き、少し焼けたらその上に新たにボディ部分の生地を落とすと、最初に置いた部分が濃い色となっていて、線になり、絵がかけるというわけです。
パンケーキアートの画像検索結果が載っています
現代の文字焼きか。パンケーキアートっていうのあるんやな

大人の文字焼き

絵をかくなんて、面倒だわという大人の方は長方形に焼いた生地にあんこやチョコレート、ハムとチーズなどを入れて巻くとクレープっぽいものになりますね!
クレープはたしか卵も入れますが、こちらは材料二つ(水と小麦粉)で作れるからいいのではないでしょうか。
そういえば、わたしもお金がない時は小麦粉を水で溶いて焼いたものに、キャベツ、ハム、チーズなどを巻いて朝ごはんにしていた時があります。つまり、お金がかからないブランチというわけです。
▼ 職人が焼くタイプの文字焼き
文字焼き
職人尽絵詞_3巻 文字焼き
▼ 子供が焼くタイプの文字焼き
文字焼き
世度風俗圖會_5巻 文字焼き


江戸時代の飴細工・しんこ細工もご紹介します

こちらはちょっとハードルが高いですが、子供が喜ぶお菓子遊びに飴細工、しんこ細工というのがあります。飴細工としんこ細工は着色もしていたようで、目の前で作ったらとっても喜ばれると思います。
飴売り
世度風俗圖會_3巻 飴売
 しんこ細工は、白いママの玉と、各色をつけた小さい玉をお皿に並べてお子さんに渡すと、粘土遊びのように思い思いの形を作るのではないでしょうか。*飴は熱いのダメですw
しんこ細工
守貞漫稿_155ページ しんこ細工

飴細工、飴売
守貞漫稿_156ページ 飴細工、飴売

まとめ

もしかするとねるねるねるねとか、ぶどうのグミができる自分で作るタイプのお菓子が好きなお子さんは、楽しんで作ってくれるかもしれません。
まあ、あれです。パンケーキアートでも問題ないのですが、手元に材料が少ない時や、江戸〜明治時代の味を再現したい方はぜひ!

▼ 参考文献は、こちらにあります

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