昨日から読んでいる家庭で出る廃品を利用する方法を載せた本家庭実験廃物利用法に、大根で洗濯物が綺麗になる、と言う記述がありました。先日読みました江戸時代の本にも同様の記述がありましたので、これは令和の現在でも通用するのではないかと思います。
家庭実験廃物利用法によりますと、おろした大根を汚れた足袋(現代なら汚れた靴下でいいのではないでしょうか)に入れ、熱いお湯をかけて2、30分おいて揉み出すと白く綺麗になるとのことです。
家庭実験廃物利用法によりますと、おろした大根を汚れた足袋(現代なら汚れた靴下でいいのではないでしょうか)に入れ、熱いお湯をかけて2、30分おいて揉み出すと白く綺麗になるとのことです。
[永代雑書]という本には「衣服に血がついた時、大根の汁を擦り付けて洗う」とあり、[秘事指南車]には「衣服に油がついたのを落とすには、大根の下ろした汁を油のついたところにも見つけて、熱湯で洗えば速やかに油が落ちる」との記述があるそうです。[古文書から学ぶ江戸の知恵、江戸の技(1998年,日刊興業新聞社,北田正弘)]
大根の酵素・ジアスターゼの働き
どうやら大根に含まれるジアスターゼがタンパク質汚れを落とす働きをしているようです。
タンパク質の汚れとは、襟や袖口の黄ばみ、血、尿、牛乳や卵の汚れなど。これらは、大根の絞り汁で洗うと白くなるそうです。ただ、熱湯を使うか使わないかは令和の現代では、昔と違うようなので、きちんと調べてから実行された方がよさそうです。
今のように科学が発達していなかった江戸時代において、一体誰が「大根をこのシミにつけて洗ってみよう」とおもったのでしょう。不思議ですね。